最後に読んだラノベがバカテスな俺が『錆食いのビスコ』を読んだ件について

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ビスコ


 小学校高学年から高校生前半まではラノベキッズであり毎月電撃文庫の発売日は本屋のラノベのカラフルな棚に足を運び、毎シーズンごとのアニメ表をクリスマスにトイザラスの広告をみるように目を輝かせて見ていた。しかし最近はラノベの棚に行くことも減り、アニメも配信されたものを一気に観ることが多く、ラノベ関係で心を躍らせることはなくなった。本屋に足を運ぶと「このラノベが凄い!2020」が決まっていた。以前までなら「これになったのかー売れてたもんなー」と思っていた。しかし今年に限っては全く知らない本が初の二冠という謳い文句で表紙を飾っていた。なんにも知らない本が世間では人気であることを恥ずかしく思った私は一巻をもってレジに向かった。

 

ビスコを読んで

 ラノベから離れていた私は期待しながらページをめくった。荒廃した世界は錆が原因で困っている。主人公はキノコを使って戦う。キノコは錆から世界を救うものだが錆の原因だと忌み嫌われている。ワイルド系主人公で気持ちがよかったし仲間になりタッグで行動するパンダという愛称の持つお医者さんが男であることにも時代は変わったと思った。男二人と蟹一匹で冒険するのだがこの塩梅がいいのだ。町からでたことがなかったパンダが世界に触れ成長していく。主人公のビスコは師匠以外の人間と行動することで優しさを知っていく。このタッグはグレンラガンの兄貴とシモンを想起させ、熱量でもグレンラガンに負けていない。お互いが持つ知識はお互いに受け継がれ成長していく。旅の目的も師匠とパンダの姉を救う事でありそれも熱い。この本を読んで感じたことはずっと気持ちがよいということだ。キャラクターみんなに魅力があり行動原理が理解でいる。この荒廃した世界で人を動かす原動力は愛なのだ。愛という言葉は広く男女の間だけで交わされるものではない。愛というものに可能性を感じた。      

この本を読んで一番の収穫はパンダ君の姉だ。とても良いキャラだ。戦闘能力が高く、自らが愛しているものには強欲である。アカメが斬るエスデスを思い出した。現代はに生きている私たちはみんな謙虚すぎる。自分の愛しているものにはもっと強欲になってもいいのではと思わされた。

 ちなみに一番好きなラノベはおおかみさんシリーズ ビスコはアニメがとっても映える作品だからGINAXでアニメ化希望‼