男とは何かがわからん君(あなた)へ 『宮本から君へ』

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「宮本から君へ」を観る前にはもう戻れない

 

 

 

宮本という男について

 

「宮本から君へ」の評判がいいことを耳にして軽い気持ちでドラマを見始めた。このドラマは宮本という不器用なサラリーマンが主人公でその生き方に心を震わされる作品だった。簡単に言えばこんなドラマなのだが簡単ではない。なぜなら他人ごとではないのだから。宮本は多くの人類の中に住んでいて見栄やプライドや立場などによって心の奥深くにしまわれている。この作品に触れてから宮本の存在に気づき自分の中の宮本と会話することが増えた。

 

 

 「宮本から君へ」ドラマ

 

 宮本はまず恋に悩む。同じ駅を使うとてもかわいい女性だ。こいつがただのくそ女なのである。他人に依存すること他人に居場所を作ることを宮本は許さない。宮本は本当に強くて弱い人間である。*1ワンチャンなんて低俗な言葉は宮本の辞書にはないのだ。

  宮本は仕事にも悩む。社会がずるいことは子供でも知っている。しかし宮本は許さない。絶対にずるいことはせずに自分の中の宮本を信じている。そんな宮本はとてもかっこいい。いろんなものが移り行く現代で宮本は自分という絶対に見失わないものを持っている。そりゃかっこいいよ~~

好きなシーンは蒼井優とニケツするシーンとか宮本が海に入るシーンも好きだし女は黙ってろなんて言っちゃう宮本も好き。神保さんも好きだしほっしゃん。も好き。関西弁の柄本も大好き。宮本は自分をさらけ出している。宮本は利益では動かない。そんな宮本の近くにいることができる人は宮本の味方なのである。宮本は敵も作るが味方も作れる。

「宮本から君へ」 映画

 やっと話したいことが話せる。映画は恋愛編といっていいぐらいサラリーマン宮本は出てこない。蒼井優演じるヤスコとの結婚までが映画の柱でありとてもつらい出来事が起こる。まじでつっっっらい。ヤスコは強い女性であるが強くならざるを得なかったということかもしれない。宮本はどんな時でも自分を偽らず攻撃的に日々を生きているだからさっきも言ったように敵も作るが味方も作る。ヤスコは賢く生きているため近くにいる人を敵、味方と認識する必要がなかったため悪いやつも近づいてくる。ヤスコは生きにくかったはずだ。

 宮本は全員を敵だと思って生きてる。他人も、家族も、恋人も。映画では敵が今日でいな肉体を持って出てくる。それでも宮本kはあきらめない。泥くさくても、ダサくても、カッコ悪くても、ののしられても、笑われても、宮本は宮本をやりきる。自分でこれをやろうと思ったことは何度もあることだろう。筋トレや早寝早起き、悪口を言わないと決めてもすぐにあきらめてしまう。宮本はちゃんと人生単位でやりきる。こんなかっこいい人間がいただろうか。

 

自分は宮本ではないということ 

宮本という生き方にあこがれる でもそれは賢い生き方ではないことが映画を見ていたら誰でもわかる。でもかっけぇのよ

 

映画は目を背けたいシーンが多くある。家だとほかの作業をしがちだが映画館では逃げることはできないのだ。人生と同じで。

 

 

 

 

*1:大学生用語 ワンチャンスの意